データで見る日本酒

当サイトに登録している7,974件の日本酒を集計しました。 個々の銘柄を眺めていても見えてこない、全体の傾向を数字で確かめます。

登録銘柄
7,974
酒蔵
966
都道府県
48
平均日本酒度
+2.27
平均酸度
1.58
平均精米歩合
55.3%
平均アルコール
15.52%

日本酒は「辛口」に偏っている

日本酒度は水を0として、糖が少ないほどプラスに振れます。分布を見ると、想像以上に一方に寄っています。

  • −3.5以下422(5.5%)
  • −3.4〜−1.5256(3.4%)
  • −1.4〜+1.41104(14.5%)
  • +1.5〜+3.43637(47.6%)
  • +3.5〜+5.91643(21.5%)
  • +6.0以上575(7.5%)
プラス側が全体の77%。平均も+2.27です。 つまり店で「辛口をください」と伝えても、母集団のほとんどが該当してしまう。 この頼み方があまり機能しないのは、そもそも日本酒の大半が数値上は辛口だからです。 甘口を探すなら「日本酒度がマイナスのもの」と言ったほうが確実に伝わります。

いちばん辛口な県は、新潟ではない

県ごとに日本酒度を平均しました(40件以上登録がある県に限定)。

  • 和歌山3.69(77件)
  • 高知3.38(193件)
  • 島根3.24(102件)
  • 宮城3.07(195件)
  • 茨城2.81(144件)
  • 石川2.80(181件)
  • 静岡2.77(167件)
  • 福井2.72(144件)
  • 新潟2.72(735件)
  • 愛媛2.71(195件)
淡麗辛口の代名詞とされる新潟は、実は上位ではありません。 トップは和歌山・香川・高知といった、比較的知名度で語られにくい県でした。 高知が辛口なのはカツオを中心とした食文化と結びついた通説どおりですが、新潟のイメージは「辛口」よりも「淡麗(軽さ)」の側にあるのかもしれません。 産地の傾向については東日本編でも触れています。

逆に、甘口寄りの県

同じ条件で、日本酒度が低い順に並べました。

  • 徳島0.67(60件)
  • 大分1.06(66件)
  • 神奈川1.08(91件)
  • 千葉1.25(146件)
  • 奈良1.38(197件)
  • 秋田1.50(281件)
  • 長崎1.58(57件)
  • 京都1.58(207件)
  • 埼玉1.80(105件)
  • 三重1.86(149件)
徳島・大分が上位に来ました。九州の甘口傾向は、甘い醤油の食文化と結びつけて語られることが多い部分です。 奈良や京都が入っているのも興味深いところで、伏見の「女酒」の系譜を思わせます。

米はどこまで磨かれているか

精米歩合は削ったあとに残った割合。数字が小さいほどよく磨いています。

  • 40%以下1005(13.2%)
  • 41〜50%1576(20.7%)
  • 51〜60%3213(42.3%)
  • 61〜70%1734(22.8%)
  • 71%以上73(1.0%)
51〜60%の帯に最も集中しています。 吟醸を名乗れる境界が60%以下なので、そこを狙った設計が多いということでしょう。 さらに50%以下、つまり大吟醸を名乗れる水準が全体の34%を占めます。 高精白の酒は、もはや特別なものではなくなっています。

よく磨く県

精米歩合の平均が低い(=よく磨いている)県の順です。

  • 福井51.9%(145件)
  • 山形52.3%(474件)
  • 宮城53.5%(203件)
  • 茨城53.5%(137件)
  • 福岡53.8%(123件)
  • 山口54.0%(134件)
  • 富山54.1%(90件)
  • 栃木54.2%(222件)
  • 愛媛54.2%(185件)
  • 静岡54.3%(164件)
福井と山形が上位に並びました。山形は吟醸造りに県ぐるみで取り組んできた歴史があり、 数字にもそれが表れています。

酸度の分布

酸度は味の輪郭を決める要素。高いほど締まった印象になります。

  • 1.2未満58(0.7%)
  • 1.2〜1.41780(22.6%)
  • 1.4〜1.62776(35.3%)
  • 1.6〜1.81716(21.8%)
  • 1.8以上1544(19.6%)
平均は1.58。同じ日本酒度でも酸度が違えば体感はまるで変わります。 数値の読み方は日本酒度と酸度の読み方で詳しく説明しています。

造りの傾向

ラベルに現れる造りの言葉が、どれくらいの割合で使われているか。

  • 生(生酒など)1462
  • 原酒1291
  • 無濾過677
  • にごり306
  • 山廃209
  • 生酛185
「生」と「原酒」が突出しています。フレッシュさと味の濃さを求める流れが、 そのまま数字に出ている。一方、手間のかかる生酛・山廃は限られた数にとどまります。 用語の意味はラベルの読み方にまとめました。

登録数の多い産地

当サイトが把握している銘柄数の上位です。

  • 新潟781
  • 長野544
  • 山形487
  • 福島395
  • 秋田292
  • 兵庫289
  • 京都233
  • 栃木227
  • 滋賀218
  • 奈良208
  • 宮城207
  • 岐阜200
  • 広島199
  • 愛媛198
  • 高知194
新潟が突出し、長野・山形が続きます。これは流通量ではなく、 情報を公開している銘柄の数である点にご注意ください。 とはいえ、産地としての層の厚さはある程度反映されていると思います。

種類の内訳

  • 純米吟醸1286(22.7%)
  • 純米大吟醸1227(21.7%)
  • 純米酒1059(18.7%)
  • 特別純米503(8.9%)
  • 大吟醸375(6.6%)
  • 普通酒335(5.9%)
  • 本醸造215(3.8%)
  • 純米生原酒166(2.9%)
  • 吟醸酒141(2.5%)
  • 純米吟醸生137(2.4%)
  • 大吟醸酒122(2.2%)
  • 特別本醸造97(1.7%)

この集計は当サイトのデータベースに基づくもので、日本酒の全体像を統計的に代表するものではありません。 スペックが公開されている銘柄に偏りがある点はご了承ください。 数字は銘柄が追加されるたびに自動で更新されます。

気になる傾向が見つかったら、銘柄検索比較機能で実際の銘柄を確かめてみてください。